Zero to ONE ハイゼットトラック フェンダーエクステンション マスター制作

ハイゼットトラック用フェンダーエクステンション

ここまで苦戦するとは思っていませんでした

通常のクルマと大きく異なるのはリアフェンダー

ここを作り直すこと4回

対応してくださる職人さまに本当に申し訳ない気持ち

この角度は個人的にはすごく気に入っているのです

いったんはOKしたのですが、違和感がどうしてもぬぐえない

クレイ(粘土)の色のせいだろうと自分を納得させていました

完成時に装着するホイルでMIDマルカサービスさまに相談

似合うデザインについてお話ししていたことがきっかけで違和感の正体が判明

マスターサンプルの微修正で済むだろうと思っていました

ところが職人さまのほうからこんな提案

「納得するためにはゼロからやり直すべきです」

それはさすがに申し訳ないとお伝えしたのですが…

そうこうしているうちにどんどんクレイを巻き付けていきます

何もなかったところに形が浮かび上がっていくのが面白い!

ここにたどり着くまでにもゼロからやりなおしが数回

ある程度納得できたところで今度は面出し

何度となく削っては盛り、盛っては削る

アオリ開閉時のスペースもちゃんと確認

違和感の正体はフロントとリアのフェンダー形状が異なっていたこと

それはワタシが普通の丸形フェンダーにしたいと伝えたから

今回は極力フロントに似た造形にしたことで違和感が解消されました

マスター制作の工程を見たのは初めて

素人のワタシからすれば錬金術

無から有を生み出す行為はまさにZero to ONE

ここからさらにリアバンパーにつながるラインを構築

最終的にはリアテールランプ寸前までカバーします

肉を盛っては削る

ここも3回、ゼロからやりなおしてくださいました

本日はタイムオーバー

とりあえずおおまかなアウトラインは納得できるものに

完成までまだ3割程度とはいえ方向性が決まったのは嬉しい

バケツからあふれる削りカス

あきらめずに納得するまで付き合ってくれた職人さまに本当に感謝

マスターモデル完成したら今度は量産型が待っており、ここからさらに大変

当社は製造側でもあるので作り手の苦労も想像に難くない

そして知らない人にとって開発量産は簡単だと思われがちなことも

誤解を恐れず言うならお客様(買う側)が神ではなく、創る人がまさに神

まもなく発売開始のベッドエクステンダーとローダウンキット

開発予定のパイピングサイドステップ

そしてMIDさまの新作ホイルも早く組み合わせてみたい

3UPさんからキャンピングカーショーの見学レポート電話がありました

「コンプリート価格は最低400万~で、上は軽く4桁マンエンですな」

東日本大震災以降続く災害に加えてこれから発生する可能性のある巨大災害への備え

それだけでなくコロナによって変化した価値観がキャンピングカー人気の裏にあるのでしょう

岡崎さんから愛車ライトエースのフェンダーを作れと催促されてきました

でも、こんな良いパーツでていたんですね

凄くデザインセンスがよいので当社は退散です

三上さんいわく、今回ショーを見学した理由は

「岡崎がはまっているユーチューバーさんに会いにいくためだったんです」

約10年前は日本初の女性D1GP権利取得者として一時代を築かれた

当社のサスペンションテスターでもあったのに今や熱烈キャンプ一筋

女心と秋の空…(ことわざですよ)

時代の変化ってコワい…