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福岡県のJAWS山本といえば、アルトワークスでのドリフトで全国的に有名。アルトワークス用のFRキットが目玉商品です。
その山本さんから数日前の走行会でのオモロー動画が送られてきました。
常連さんの1人が、参戦予定だったアルトワークスがブローし、修理代で悩んでいたときに、以前からジムニーが気になっていて、乗り換えるかどうか迷っていたそうです。
楽しみにしているJAWS山本の走行会に参戦したい、でもジムニーにも乗りたい、と悩んでいると、山本さんが一言、
「ジムニーで参戦したらよかバイ!」
といったので、本当に参戦しちゃった、というお話。動画のギャラリーの爆笑の様子からもわかるように、見ている側がハラハラドキドキで、うまくいかなくても、大盛り上がりのようでした。
実は、私も3UP三上さんも、軽自動車でのドリフトを初体験したのはJAWS山本さんのおかげ。スカイライン、シルビアでドリフト道まっしぐらだった三上さんも、「こんなに楽しいと思わなかった」というほど、見た目は楽しく、なおかつクルマのセッティング、ドライビングも非常にオモシロいという発見をさせていただきました。
スカイライン、シルビア、JZXを中心としたドリフトはモチロン世界的にも人気であり、重要カテゴリー。けれど、三上さんが山本さんの走行会で感じたのは、「クルマの楽しさの原点」。ミスがまったく許されない、ガチガチの大会で、一般人から見れば、どれも同じ車で、同じハシリ方で、トップレベルの人たちが戦うドリフト大会、しかもタイヤ代すらも恐ろしく高額で、参加者を選ぶもの。打って変わって、こちらは色んな形の個性的な軽自動車が、うまい人、そうでない人も、それぞれが愉しめる大会であり、「今の日本のドリフトには、もっとこういう受け入れ幅があるジャンルが必要ですねぇ」と関心していました。
モチロン審査員席でじっとしている三上&岡崎であるわけもなく、二人とも実際に軽自動車ドリフトをしたいとなり、「軽だから簡単」なんてことは全然無い、奥が深い!となったことも、隣でみていた私からすれば、「しめしめ」だったのです。
というのも、私としては、このまったくジャンルの異なる2つのショップの出会いは、必ず科学反応を起こす、と予感していたのです。
この出会いから、2年弱、スカイライン、シルビアのナックルで有名だった3UPさんが、JAWS山本オリジナルのアルトワークス用ナックルを開発!
http://www.jaws-yamamoto.com/parts/102.html
そして3UPの三上さんは、アルトワークスに一時期どっぷりはまることに。
そして、両者ともに、1年かけてたどり着いた答えが
「JB23ジムニーでドリフトやろう!」
となったのです!
スカイライン、シルビアはモチロンこれからも続けていくとはいえ、競技する人間を選ぶようになってしまったため、多くの人が入門する壁が高くなってしまったドリフト界への一石を投じる上で、軽自動車の魅力を知った三上さん。しかし、アルトワークス、軽自動車というスタイルは関東では広めるのが難しい。でも、ジムニーならすでに受け入れられている、というところからのアプローチ。
一方、山本さんにすれば、アルトワークスは旧車化しており、箱代も維持費も年々高額になり、タマ数が少なくなってきている。本来の、気軽に、楽しく遊ぶという意味では難しくなり始めている。ジムニーも決して安いとはいえなくなってきたものの、とにかく台数が豊富。
この両者から本気でやろう!と連絡をいただいたのです。嬉しい~。
ジムニーは非常に懐の広いクルマ。ただし、その歴史の大半はオフロードで、リフトアップが定番。今からジムニー業界に入っても、すでに定着しているショップさまやメーカーさまが提案する商品は洗練されていますので、私たちに居場所はありません。
でも、オフロードではなく、オンロードジムニーというジャンルはほぼ無い状態。
オモシロいじゃないですか!ワクワクします!
山本さんは、さすがで、すでに以前からリフトアップ、ローダウン仕様を用意していました。当社としては、脱オフロードとして、一番気になっているのは、リフトアップ車両、もしくはノーマル時からのふらつき。山登りするために、すばらしく可動性の高い、洗練された足廻りが専門店から発売されています。その目的にはすばらしくかなっていますが、そのファッション、見た目だけが欲しい人が、その本気の脚を普段乗りすると、普通の軽自動車でも軽々曲がれる低速コーナーでさえ、速度を落とさないと、恐怖に変わります。
それなら、普通に乗る人が普通に気持ちよく走れるリフトアップは出来ないかと、山本さんが作ったリフトアップ仕様は、オンロードでぶっ飛ばせる仕上がり!
当社は上げでなく、ローダウン、しかも直巻き、全長調整式の車高調を開発し、ノーマル車高からチョイ下げ、チョイ上げができ、なおかつ、直巻きでのスプリングセッティングできるものを開発中です。
それ以外にもブレーキの制動力アップができるビッグローターキットは、おかげさまで発売して即完売。
ラテラルロッドも発売しました。
今後、ドリフト車両、快速オンロード仕様を作るために一番重要になるのは、タービン。これは3up三上さん、JAWS山本さんともに、まったく同意見。流石プロ同士です。
そしてジムニー業界でもほとんどが、中古のリビルトタービンしか存在しないなか、山本さんはすでに新品、下取り不要のタービン、そしてエキマニを開発済み! 当社も取り扱いを予定しています!
http://www.jaws-yamamoto.com/parts3_jimnny.html
当社は40年以上、こうやってショップ様に助けられて来ています。幅広い車種、幅広いパーツラインナップをすべて独自で開発するなんてムリなんです。その道のプロから色んな情報、技術、時には部品を提供してもらい、当社の製品は出来ています。
ジムニー、新型はモチロン、すでに臨戦態勢で待ち構えています。でも、JB23もますます盛り上がりそうで、ワクワクしています。脱オフロードジムニーが、サーキット、ストリート、ドレスアップ、レジャーでももっと増えてくれると、従来のリフトアップに加えてバリエーションが増えて、見る側も楽しくなりそうです!