S660(JW5) NEWプロジェクト始動 with 44G / SPIEGEL

2015年4月の発売から、はや3年が経過したS660の人気は衰えるどころか増大。量産台数も安定し、初期ロットは初めての車検を迎え、中古車価格もこなれてきたことが、チューニング、カスタマイズ人気の追い風に。まさに新製品を投入するタイミング!

開発車両を探していたところ、シュピーゲルのヘンミ部長が提供してくれることに。そのS660を44Gのヨシタク社長と関東へ引き取りのやじきた道中にでたのが先月末。あっという間です。

44G × 3UP × シュピーゲル S660と化学反応

シュピーゲルさん、44GさんはどちらもS660のスペシャリスト。当社は軽自動車からフェラーリー、ドリフト、サーキット、旧車、ネオ旧車、ミニバンから働く自動車まで、タイヤを4本使うものすべてに対応するため、製造能力はあれど、商品開発では特定車種に特化したスペシャリストのご意見は重要。ご協力いただけるのは心強い。

イチ営業マンでもある私のブログの登場人物とショップさんは偏っていますが、他の営業マンも全国で色んなショップ様たちと日々顔を合わせ、専門家としての情報をいただいており、これが44年続けてきた当社の力の源になっています。感謝です。

さて、さっそく埼玉から嫁入りした美しいS660さんの開発開始!

今回の課題の一つ、快適装備シリーズ。S660の唯一の欠点ともいえるのが、収納スペース。

チョイポチャイケメンへんみ部長と、チョイポチャマッチョよしたく社長が乗ったS660を正面から見たときの絶望感… 思わず、汗まみれのヨシタクさんに「ありがとう、本当にありがとう、クルマの引き取りを買ってでてくれて…」と、心の中で合掌…

当社と44Gのコラボ品となるのはコレ、ダッシュボードエクステンション。きっかけは、ヨシタクさんから教えてもらったS660アルアル。

「運転中、センターコンソール後ろのドリンクホルダーの缶コーヒーを取ろうとすると、40歳+の左手は確実にツル!」

というものです。この位置なら快適かつ、エアバッグも避けられます。あくまでイメージで、ここから専用品としての完成は秋口予定。なお、左のほうの窪みはスマホスタンド。これとは別にもう一点、7~8インチタブレットサイズまで置けるスタンドをセンターに作る予定(型代が捻出できれば)。どちらもエクステンションシリーズ特徴の、両面テープで簡単装着。

44Gさんはこれとはまったく別のアプローチの内装品を、これとは別に計画されておられます(まだナイショ)。

次!(コージーライツ様、申し訳ありません、クルマがかカッコいいので画像をつかわさせていただきます) 

リアエンジンの熱に悩むS660オーナーのために、リアバンパーを予定しています。写真の状態はスパルタンで超カッコよく、かなり放熱しますが、ストリートでは無理がありますし、ナンバーとリフレクターの装着も必要。そこで、チョイタシカバー程度のリアバンパーを予定しています。(これも予算が足りれば)

S660のピロアッパーも発売開始します。当社はピロアッパーも幅広い車種に、色んな構造のものを製造販売させていただいております。なお、基本、受注生産のワンオフ品が大半。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/suspension/sus_pu

当社ではS660のサーキット用車高調をショップ様へ提供させていただいており、当然ピロアッパーを組み込んでおりました。また、もともとフロントショックのストローク量が短いS660のために、袋形状のピロアッパーも、あるショップ様からのご要望を受け製造しておりました。ただ、先日、ヘンミ部長から、

「アームという位置づけでピロアッパー単体を他社の車高調用として販売しませんか?」

と強くプッシュしていただきました。当社としては、フロントはコストがかかる構造なので、単体で販売しても高くて売れないと思い込んでいましたから、「アームと考えればよい」という意見は、非常に参考になりました。

「シルクロードさんのいいところは、私たちショップから相談すれば、装着に必要なナットカラーの対応が柔軟なところなんですよ」

これまた新鮮なご意見。私たちは直販ではなくショップ様への卸売りしかしておりませんでしたから、そういう対応はむしろ「普通」と考えていたのです。これが、長所として捉えられているのもありがたいこと。ということで、ちょっとマイナー変更など手を加えて、近日中に単品販売開始!

そして、エンジントルクダンパー。

エンジントルクダンパー 強化エンジンマウント どんな効能が?

すでに発売しているS660の強化エンジンマウントはかなり好評ですが…

HA36アルトワークス/S660 強化エンジンマウント プチブーム

以前から44Gヨシタクさん、シュピーゲルへんみ部長から、

「トルクダンパー早くつくれ!」

と催促されていました。ヘンミ部長にすれば、エンジン下側のトルクロッドだけで留めるよりも、上側も強化したほうが性能面で良いという意見。加えて、シャレオツ好きのヨシタクさんは、

「効能だけじゃダメ!効能+シャレオツが重要だから、見えるところにデ~ンと装着すべき!」

ということで、こちらも開発に入ります。

ワクワクするんですよね、商売だけを考えて企画、量産、販売するよりも、ヨシタクさんやヘンミさんのように、クルマ好きが目を輝かせて、「あ~でもない、こ~でもない」と無理難題をふっかけてくると、こちらも脳内ドーパミンが噴出してきます。

今回の真空整形工場の社長もまったく同じタイプ。

「目の前のお客さんが喜んでくれるなら、ちょっと無理してでも『なんとかしたい!頑張ろう!』ってなっちゃって、あとで大変なんですよね、えらい手間のかかる仕事うけてしまった…ってね(笑)」

と、暴れるヨシタクさんを見て、微笑んでおられました。

金儲け度外視!魂のこもったパーツたちを、S660用にガンガン作るので、お楽しみにっ!(あ…予算が足りる限りですが…)